本の紹介です。
「テミスの剣」中山 七里(著)(なかやま しちり)

【こんな人にお勧めです】
・正義とは何か?を考えている人
・冤罪の話に興味がある人
・中山七里先生らしい作品を読みたい人
以下、ネタバレはしません。
社会派ミステリーです。冤罪のお話ですが、正義って何?って考えさせられます。
人生経験豊富になればなるほど、それは正論なんだけど、と思うことが多いです。
そして、正論を貫いても誰も得しない、ということもよくある話です。
この小説にこんな一文がありました。
「正論はいつの世も愚鈍で、生真面目で、幼稚な真理だ。だからこそ子供にでも理解できる。どんな浅学の人間にでも通用する。」
※愚鈍:知能や理解力、判断力が低く、頭の回転や行動がのろまな様子を指す
正論は誰にでも理解できるよってことです。まさにそれ。
でも、この世の中正論だけでは渡れません。
この正論に取り巻く複雑な物事がややこしくしているのです。
それを知っている大人はどこかの妥協点を見つけるのです。
職場にも正論ばかり言う人がいます。それが出来れば素晴らしいことなんですが、何十年経過しても変わらないのは複雑な事象があるからです。
新しいことを取り入れる時、会社全体を巻き込んでの改革、という時にその正論を言えばよいのであって、日常で正論を言っても「はいはい」としか思えません。
ということで、残念ながら、私はこの小説の主人公には共感できませんでした。
でもね、小説自体は面白いです。是非、読んでみてください。
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